【教えて自転車先生】タイヤにまつわる疑問を「ヴィットリアタイヤ輸入元ブイ・ティー・ジェイ」 が徹底解説!

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「どのくらい空気を入れるの?」「どんなタイミングで交換する?」など、意外と知らないことも多いタイヤにまつわる様々な疑問。世界のプロレースで多く使用されているイタリア発祥の自転車タイヤブランド“ヴィットリア”輸入元のブイ・ティー・ジェイ・マーケティング担当の藤井隆士さんに解説してもらいました!

Q1/自転車タイヤにもサイズってあるんですか?

 

 

ヴィットリアでは必ずタイヤの横に書かれている「700×23C」や「700×25C」もしくは「26×2.1」や「27.5×2.6」などの数字が自転車のタイヤサイズを表しています。

700や26、27.5など前に書かれている数字はタイヤの外径を表し、ロードバイク・クロスバイクではほとんどのモデルで700C(約700mm)サイズを採用。それに対してMTBのタイヤ外径には26インチや27.5インチ、29インチの3サイズがあり、数字が大きいほど大きいタイヤということになります。

 

一方、後ろに書かれている数値はタイヤの幅を表し、数字が大きいほど太いタイヤになります。タイヤが太くなるとエアボリューム(空気が入っている量)が増すことで、乗り心地や安定感が増します。またタイヤは太くなるほど転がり抵抗が低くなる性質があり、走行感覚が軽くなります。ツーリングやロングライドには、太めのタイヤがおすすめです。しかし、ホイール・自転車本体形状によっては太めのタイヤが装着できない場合もあるので注意しましょう。

Q2/どのくらい空気を入れればいいですか?

最適な空気圧のことを“適正空気圧”と言いますが、タイヤの素材や幅で異なり、それぞれのタイヤの適正空気圧は「85~130psi」というように幅を持って書かれています。これは、ライダーの体重や天候・気温、乗り方によっても適正空気圧は異なってくるためです。

 

自分にとっての適正空気圧を見つけるためには、様々な空気圧でカーブコーナーを含む一定のコースで何度かテストしてみるのがいいでしょう。その際、最初の空気圧から5psiずつ減らしていき、タイヤが少し窪んでいるように感じたら、それがあなたにとっての最低空気圧になります。今度は逆に5psiずつ増やしていき、路面からタイヤが跳ねる感じがしたらその数値が最大空気圧となります。その中間あたりがあなたにとっての適正空気圧になり、雨の日などはそこから5psi程度減らして走行することで、より走りやすくなります。

Q3/入門用タイヤと高級タイヤは何が違うんですか?

一般的に入門用タイヤは、走行性能よりも耐久性を重視して長く使えるものが多く、高級(高価格)になるほど軽量性や走行性、グリップ性能に優れたタイヤになります。しかし、高級タイヤの場合、寿命(性能を発揮できる期間)は短く、小まめな交換が必要となります。

 

この走行性能ですが、タイヤの骨格にあたるケーシングによって大きく異なってきます。高級で高性能なタイヤは、より良い繊維を使い、高い密度で織り込まれたケーシングが使用されています。ケーシングの密度はT.P.I(1インチあたりの繊維総数)という数値で表され、数字が高いほどケーシング内のゴム量が少なくなり、薄く作ることが可能で、柔軟性が高くなります。柔軟性が高いタイヤ(ケーシング)は、路面との接地面が大きくなることでグリップ力を高め、さらにスムーズに転がっていきます。タイヤを選ぶ際、価格だけでなく、このT.P.I値に注目することをおすすめします。

Q4/プロ選手は特別なタイヤを使用しているんですか?

プロ選手が使用しているタイヤと、サイクルショップなど購入できるヴィットリアタイヤは同じものなんです! 2022年シーズン、18ある世界のトッププロロードチーム(UCIワールドチーム)のうち、5チームがヴィットリア タイヤを使用しています。さらに、日本のトラックナショナルチームでもヴィットリアのトラック用タイヤが採用されています。

なかでもヴィットリアの代表モデルである「コルサ」はプロ選手たちからのフィードバックで改良が加えられ、長年プロ選手からホビーサイクリストまで多くの人に愛用されています。

 

ヴィットリア コルサ
世界のトッププロレースで数多くの勝利を支えたヴィットリアを代表するロードバイク用タイヤ。軽い転がりと路面を捉える高いグリップ力が魅力。
タイプ:チューブレスレディ、クリンチャー、チューブラー
サイズ:700×25C・28C(チューブレスレディ)、700×23C・25C・28C・30C・32C(クリンチャー)、23-28”・25-28”・28-28”・30-28”(チューブラー)
重量:290g・305g(チューブレスレディ)、245g・255g・270g・285g・295g(クリンチャー)、275g・290g・360g・380g(チューブラー)
価格:10,945円(チューブレスレディ)、9,350円(クリンチャー)、16,830円(チューブラー)

Q5/タイヤを交換すると乗り味は変わりますか?

自転車に乗り始めて一定期間が経過するとタイヤのゴム素材は次第に摩耗し、あまり使用していなくても劣化していきます。劣化したタイヤでは自転車全体の走行性能が落ち、パンクリスクも高くなるので、交換することをおすすめします。

 

また自転車を購入した際、価格を抑えるために入門用のタイヤが装着されている場合もあります。1回目のタイヤ交換をする際にプロショップで相談して、T.P.I値などを参考にしてより高性能なタイヤを選ぶことで、自転車全体の性能をアップさせることは可能です。タイヤは路面と接している部分ですので、衝撃吸収性や走行性能などが一気に向上したことを実感できるでしょう。

Q6/タイヤを交換するタイミングは?

交換するタイミングは、走行距離や保管状況などによっても異なるため、「〇〇カ月したら交換」と言うことは難しいですが、目視で確認してタイヤのセンタートレッド(路面と接する部分)が平らになっていたり、ヒビや裂けている箇所があったらすぐに交換しましょう。目視で確認する際は、センタートレッド部分だけでなく、タイヤの横もしっかり確認することが重要です。

 

Q7/パンクしないタイヤってありますか?

ヴィットリアにはパンクしないタイヤはありませんが・・・最近人気のチュブレスレディタイヤは内側にパンク防止剤(シーラント)が入っているため、小さな穴なら空気が漏れる前に塞いでくれるので、パンクリスクがかなり軽減できます。

しかし大きな穴では液状の修理剤では防ぐことができません。そこでオススメなのが、ヴィットリアが新たに発売したチューブレスレディタイヤの内側に入れるインサート「エアライナー」です。少し柔らかな素材でできたインサート(写真の緑部分)がタイヤの内側に入り、通常は空気圧でつぶれた状態で収納され、パンクした際に空気圧が抜けることでタイヤ内いっぱいに広がることで、自宅まで戻って来られる程度までタイヤを復元できる逸品です!

ヴィットリア AIR-LINER
パンク時にタイヤ内の隙間を埋めるように膨らむことで、時速20km・距離約50kmの走行が可能となるチューブレスレディタイヤ用インサート。ロードバイク、グラベルロードバイク、MTBに使用できるサイズがラインナップされている。

  • ロード用
    サイズ:700×25mm(S)、28mm(M)、30mm(L)
    重量:24g(S)、31g(M)、39g(L)
    価格:5,940円
  • MTB用
    サイズ:1.9-2.25(S)、2.25-2.50(M)、2.5-2.7(L)、2.7-4.0(XL)
    重量:90g(S)、165g(M)、200g(L)、234g(XL)
    価格:8,470円
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ペダルステーション編集部

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