満員電車に乗らずに自転車で通勤すれば、ストレスフリーで充実した毎日を送りやすくなります!
しかし「通勤ライドで疲れて仕事に集中できない・・・」なんてことになったら、本末転倒ですよね。
そんな人にオススメなのがe-BIKE。買い物用の電動アシスト自転車ではなく、スポーツ用のe-BIKEならば運動効果も期待でき、同時に無駄な体力を使わずに会社や目的地にたどり着くことができます。
自身もe-クロスバイクで自転車通勤をしているアメリカの総合バイクブランド「スペシャライズド」マーケティング(日本)担当で、元プロトライアスリートの益田大貴さんに自転車通勤を安全&快適に走るためのコツを紹介してもらいました。
アドバイス/益田大貴さん
「スペシャライズド・ジャパン」マーケティング担当
「今日は疲れている・・・」という日も、e-BIKEなら問題なし!
片道約10kmの自転車通勤を6年前から続けている益田さん。以前はクロスカントリー用のMTBを使っていましたが、今ではe-BIKEを使用しているとのこと。
電動アシストのないスポーツバイクを使っていた時には、疲れている日は会社に置いて帰ってしまうことも多かったのですが・・・e-BIKEに変えてからは雨の日以外は毎日自転車通勤です。走行中も、走り終わった後も疲れにくいので自転車に乗ることが苦にならないからです。
「スペシャライズド」からロードバイクやMTBタイプのe-BIKEもリリースされていますが、益田さんが選んだのはクロスバイクタイプの「TURBO VADO SL」。選んだポイントは、パンクリスクの低さと視界の広さです。
クロスバイクはロードバイクよりもタイヤが太いのでパンクしにくく、ロードバイク・MTBに比べてハンドル位置が高いので周囲の状況を確認しやすい点が特徴です。買い物用の電動アシスト自転車より高価ですが、休日にはサイクリングなどいろいろなシーンで使えるので、結果的にはお得だと思いますよ。
「スペシャライズド VADO SL 4.0」
価格:¥396,000(税込)
サイズ:S、M、L、XL
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
メインコンポーネント:SRAM NX, 11-speed
ブレーキ:油圧ディスク
重量:15.5kg
最高アシスト速度:時速24km
最大アシスト航続距離:195km(オプションのレンジエクステンダー使用時)
※メインバッテリー130km レンジエクステンダー65km
ダウンチューブにバッテリー、BB周辺にモーターが収まったスタイリッシュな見た目も魅力
油圧ディスクブレーキは雨の日でも高い制動力を発揮し、安全なライドをサポート
電動アシストのバッテリーはライトにも給電されるので、充電忘れの心配もありません
サドル後部にはリアライトが装着。昼間も点灯することで、被視認性を高めることができます
スペシャライズドのe-BIKEなら適度な運動効果を感じられます
e-BIKEは電動でペダルを漕ぐ力がアシストされるので、「運動効果がないのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、「スペシャライズドのe-BIKEならば、十分に有酸素運動になります!」と益田さん。
「TURBO VADO SL」はペダルを60回転以上で回すとアシストが強く効いてくる設定になっているため、60回転以下では十分運動効果を得られるとのこと。
アシストによって心臓は楽な状態で息苦しさなしに運動を続けられるので、1時間程度の自転車通勤も無理なく続けることができます。むしろ、アシストなしの自転車で無理をして長続きしないよりも、e-BIKEで運動を続ける方が身体に良いでしょう。
急がなくても、e-BIKEなら到着時間がほとんど変わりません
さらにe-BIKEで自転車通勤するメリットは、会社や目的地までの到着時間を想定しやすい点です。アシストなしの自転車の場合、体調によってペースが大きく変わり、到着時間が大幅に遅れてしまうことがあります。一方、e-BIKEは一定ペースを守って走りやすいので、体調や気分に関係なく予定した時間に到着しやすい点も魅力です。
さらに益田さんは、「自転車通勤は速く走るよりも、安全確実に走ることが重要です。私の場合、最短距離の交通量の多い道を避けた少し距離が長くなるルートを設定しています」。通勤距離が多少長くなってもe-BIKEなら安心。上り道が増えたとしてもペースが落ちることはありません。
「街中では自転車走行可能な歩道をゆっくり走るようにしている」という益田さん。車道・歩道とも安全を最優先にしたゆっくりしたペースで走行した場合の通勤時間を設定することが重要。
ヘルメット+転倒時に周囲に助けを求めるアラームを着用しよう!
通勤ライドに限らず、自転車に乗る際は自転車用ヘルメットを着用することがオススメです。総合バイクブランドの「スペシャライズド」からは、高性能なヘルメットが多くリリースされています。
スペシャライズドは安全性基準を高く設定しているメーカーでもあります。例えば、さまざまなヘルメットの安全性を計測しているアメリカ・バージニア工科大学のテストで、多くのヘルメットが最高評価の五つ星を獲得しています。
さらに益田さんは、ヘルメットに転倒時アラームセンサー「アンジー」を装着。ライド中に「アンジー」の加速度・ジャイロセンサーによって転倒を感知した場合、まずはアラームが鳴ることで周囲に助けを求めることができます。さらに自身でアラームのスイッチをOFFにできなった場合、登録されたメールアドレスに転倒した場所(GPSデータ)が送信され、緊急事態を知らせることができます。
この装置はライダー自身のためだけでなく、家族や会社の仲間の心配を減らすためにも有効なアイテムだと思います。幸いなことに私は「アンジー」のアラームを鳴らしたことはありませんが、自転車通勤だけでなく、ロングライドに出かける際などに常にヘルメットに装着しています。
ANGi Crash Sensor
価格:4,400円(税込)
カラー:ブラック
バッテリー寿命:約6ヶ月