スポーツバイクをセットすれば、室内で自転車ライドを気軽に楽しむことのできる【ローラー台】(ホームトレーナー)。
最近では室内で自転車を走らせられるだけでなく、負荷や傾斜を変更でき、速度やケイデンス(ペダル回転数)に加えてペダリングパワーを計測できるモデルもリリースされています。ローラー台を使ってパワートレーニングをすることで効率よく体を動かすことができるので、忙しい人の運動法としてオススメです。
アドバイス/中田尚志さん Peaks Coaching Group
自転車パワートレーニングの第一人者ハンター・アレンが創設したPeaks Coaching Groupのプライム認定コーチ。
2013年全米自転車競技連盟パワートレーニングセミナーを終了。2015年にトレーニングピークスユニバーシティを受講し、最先端のパワートレーニングを学び、現在まで15,000以上のパワーデータを解析した実績をお持ちです。2016年から京都を拠点に、パワーベースのコーチングを日本で展開。自身も日本・アメリカでレース経験を持つサイクリストとして、一般のサイクリストに向けての実体験に基づいたアドバイスにも定評があります。
Peaks Coaching Group
天候に左右されず楽しめるローラー台。パワー計測すれば飽きにくいメリットも!
自転車ライドの大きな魅力の一つは、何と言ってもキレイな景色を楽しめることですよね。
しかし自転車で健康になることを目指すには、できる限り毎日適度な運動をすることが重要です。しかし雨の日もありますし、疲れて集中力がない時に乗るのは事故の心配も出てきてしまいます。
そこで、オススメするのがローラー台!
天候を気にすることもなく、ちょっとした隙間時間で運動もでき、テレワークなどで自宅仕事をしている時の休憩時間に乗るだけでも気分転換になります。
運動効果を求める場合は、最低30分以上は乗る必要があります。しかし、景色が変わらないローラー台運動では30分でも飽きてしまいます。
テレビを見ながら乗ることや、双方向通信が可能なローラー台でアプリを使うことによって他のライダーと一緒にヴァーチャルライドを楽しめば飽きにくくなります。
「エリートSTERZO SMART ステアリングブロック」
ヴァーチャルライドアプリ「Zwift」のコースでハンドルの動きと連動して、ヴァーチャルライド画面の中でもハンドルを切ることができるライザーブロック。ハンドルが元の位置に戻る自動復帰機能が付き、実際の道路を走っているような感覚でローラー台ライドを楽しむことができます。
価格:13,500円(税込)
電源:単4電池で最大500時間駆動
最大駆動回転:34°
対応タイヤ幅:56mm
さらに、単調に乗り続けるのではなく、パワーを計測して走りに強弱をつけた走り(トレーニング)をすることで飽きにくいだけでなく、短時間で効率のいい運動が可能になります。
【ローラー台】パワートレーニングを快適にするために必要なアイテム
最近ではパワーを計測できるローラー台がさまざまなメーカーから多くリリースされています。ローラー台でパワートレーニングを始めるためには、ローラー台にパワー計測機能がついているか確認してから購入しましょう。
「エリート TUO」
最大斜度10%の上りコースも再現でき、パワー計測も可能な本格ローラー台。430×315×560mmサイズに折りたたむことができるので、使用しない時の収納性抜群。ブナ材の脚とアルミのボックス形状のユニット部分など、インテリアとして室内に置いても馴染みやすいデザインを採用している点も魅力です。Bluetoothによる双方向通信が可能でヴァーチャルライドを楽しむこともできます。
価格:72,600円(税込)
サイズ:680×690×410mm(展開時)
重量:10.3kg
ローラー台にスポーツバイクをセットすれば、すぐに室内ライドを始めることができますが、屋外走行とは異なって風が当たらないために身体が熱くなってしまいます。そこでローラー台本体以外に、汗を拭くタオル、水分補給用のボトル、風を当てて体温を下げる扇風機を用意することで快適にトレーニングできるようになります。集合住宅などでローラーが回転する音が気になる場合は、消音効果がある専用マットもオススメです。
「エリート トレーニングマット」
安定した状態でローラー台を使用でき、消音効果を期待できる専用マット。
価格:12,800円(税込)
サイズ:1800×900mm
まずは【ローラー台】で30分間走行して自分の平均パワーを把握する
ローラー台でパワートレーニングを始める最初のステップは、難しいことは考えずにパワー計測しながら30分間走行し、平均のパワー(ワット数)を確認しましょう。
続いて、その30分の平均パワーからどのくらい頑張る(ワットを上げる)とキツく感じるかさまざまなワット数で走行してみて、自分の感覚とパワーの数値をすり合わせるようにしましょう。
次のステップは、さらに自分のパワーデータを詳しく把握するために、FTPテストを行っていきます。