クルマに定期点検が必要なことと同じで、自転車も購入後しばらくすると部品が消耗するなどしてパーツ交換&再調整が必要となってきます。とくに新車から3カ月〜半年を目安に、購入したプロサイクルショップで再調整してもらう初期点検は重要です。走行した距離や保管状況によって初期点検が必要な時期は異なってきますが、これから紹介する4つの症状があればすぐに点検を受けることをオススメします。
消耗した部品を無理に使い続けると、快適性が損なわれてしまうだけでなく、場合によってはブレーキが効かなくなるなどの危険性が高まるので注意しましょう。
症状1/ブレーキの効き方が変わった・・・
リムブレーキと呼ばれる自転車のブレーキ構造は、レバーを握ることでワイヤーを引っ張り、ブレーキパッドを車輪のリムと呼ばれる部分に当てて減速・停車するシステムです。このブレーキワイヤーは何度も引っ張っているうちに少しずつ伸びてきてしまうので、走り始めてしばらくすると次第にブレーキレバーを握るタッチ(ブレーキの効き方)が変わってきてしまいます。伸びた分だけ再調整してもらうのが解決策です。
最近ではディスクブレーキを採用したスポーツバイクも増えていますが、ブレーキの効き方が変わった場合は、こちらも専門店で点検してもらいましょう。
症状2/変速する時の異音がする・・・
多くの自転車がブレーキと同様に、変速機もワイヤーを引っ張ってギヤを変えるシステムを採用しています。使い続けていると調整が狂い、変速時などに異音がしてしまいます。定期的にプロメカニックに見てもらうことで、ブレーキワイヤー・変速ワイヤーともに交換するタイミングも教えてくれ、常に快適な乗り味を手にできます!
症状3/タイヤ・チェーン・ブレーキパッドが消耗していませんか?
ゴムで作られているタイヤやブレーキパッドは、使い続けていると摩耗してしまい、本来の性能を発揮できなくなります。またペダルを漕いで後輪にパワーを伝えるチェーンは、走行時常に力が掛かっているため、使い続けていると伸びてきてしまい、変速の不具合や場合によってはチェーンが外れてしまう危険性があります。完全にダメになる前にプロサイクルショップで、その規格に合ったアイテムに交換してもらいましょう。
タイヤ
地面との接地面が平らになっていたり、ヒビ割れや傷がついてしまったタイヤは×。パンクするリスクも高まり、走行性・安全性も落ちてしまうので、必ず交換しましょう!
チェーン
チェーンが伸びているかは専用の工具で長さを測って判定します。新しいチェーンに交換した後は変速機の再調整が必要な場合もあるので、プロショップで交換がおすすめです。
ブレーキパッド
自転車の安全性に直結するブレーキ部分の消耗は、小まめに確認しておきたいポイントのひとつ。削れていたり、傷が入ってしまっている場合は制動力が落ちるので、必ず交換!
症状4/バーテープが汚れていませんか?
ロードバイクの場合、ドロップハンドルにバーテープを巻いて使用します。ハンドル部分は常に握り続けているので、使い続けているとボロボロになってしまう場所です。またバーテープには振動吸収性の高い素材を使ったアイテムもあるので、手や肩に痛みがある場合は交換する際にショップのスタッフさんに相談してみるのもいいでしょう。さらにバーテープのカラーを変えるだけで自転車全体のイメージもチェンジできるので、違う色のアイテムを選んでみるのもおもしろいですよ♪