子乗せや買い物、自転車通勤など、さまざまな場面で活躍する電動アシスト自転車。一般的なアシストなしの自転車と比べて高価なモデルが多いので、やはり長く乗り続けたいですよね。電動アシスト自転車専門店「モトベロ」の村上耕大さんに、電動アシスト自転車選びのポイントや長く乗り続けるコツなど、“お得”に自転車生活を送る秘訣を聞いてみました。
アドバイス/村上耕大さん
秘訣①「買い物用=電動ママチャリ」は過去の話。e-BIKEにカゴをつければ、さまざまなシーンで使えます
数年前までは電動アシスト自転車といえば、子乗せや買い物用に使う車種(いわゆるママチャリ)が中心でした。
しかし最近ではクロスバイクやロードバイク、MTBなどのスポーツタイプの電動アシスト自転車であるe-BIKEの人気が高まっています。
スポーツタイプということで「子乗せや買い物用に使えない」と思われる人も多いですが、なかにはカゴなどを取り付けることで休日のサイクリング・ロングライドから、自転車通勤・買い物などの日常生活まで、さまざまなシーンで使えるモデルもリリースされています。
休日のサイクリング用に1台、日常生活用に1台と複数台を購入せずに、1台で広い用途をこなせるマルチパーパスなモデルを選ぶことで、全体の購入コストを抑えることができるでしょう。
もちろん従来の電動アシスト自転車の方が、子乗せ・買い物など日常生活で使用することに特化した機能が搭載され、重い荷物を積んだ状態でも安定した走りが可能です。
実際に自転車店で乗り心地や搭載されている機能を確認し、自分の使い方に合ったモデルを選ぶことが、長く快適に電動アシスト自転車を乗り続ける第一歩です。
「モトベロ」では各店ごとに周辺の試乗コースが設定され、一般道の坂道やサイクリングロードで走行性能・乗り心地を比較することができます
秘訣②「バッテリーの寿命=車体の寿命」ではありません。車体を買い替える前にバッテリーを交換しましょう
「最近バッテリーが長持ちしないから自転車を買い替えないと・・・」と考えているなら、少しお待ちください。
使い方や保管の仕方などによって変わってきますが、タイヤなど消耗品を定期的に交換すれば自転車本体は7〜8年快適に使い続けることができます。一方バッテリーは(こちらも使い方などによって変わってきますが)4〜5年で「アシスト距離が短くなる」「充電の回数が増える」などのバッテリーの劣化を感じてしまいます。
電動アシスト自転車を購入後7〜8年経っていない場合、車体自体を買い替える前にバッテリーを交換することをオススメします。
秘訣③ 夏と冬のバッテリー保管場所は要注意。ある程度使用してから充電すれば、バッテリが長持ちします
電動アシストのバッテリーは極端な暑さや寒さに弱く、真夏や真冬に屋外に長時間置いておくと劣化して性能が落ちてしまいます。春や秋には屋外でも構いませんが、真夏・真冬は駐輪時にバッテリーを外して屋内で保管しましょう。
また、1週間や2週間ならば問題ありませんが、数ヶ月充電状態で放置するとバッテリーの劣化につながるので注意してください。
さらに、まだバッテリー容量の80%以上が残っている段階で充電を繰り返すこともバッテリー劣化につながります。50%程度以上まで使ってから充電することをオススメします。もちろん、次に使用するときに長距離を走る場合はバッテリーの劣化よりも100%まで充電することを優先してください。
e-BIKEの中にはバッテリーを外すことができず、本体に直接プラグを差し込んで充電するタイプもあります。購入時、自宅の駐輪・充電できるスペースを確認しておくことも重要です。
秘訣④ 完全に消耗する前にタイヤなどを交換しましょう。自転車店で定期点検を受けることも重要です!
一般的な自転車も、電動アシスト自転車も、タイヤやチェーンなどの消耗する部品は定期的に交換する必要があります。劣化した周辺パーツのままで走ることで、自転車自体の走行性能が落ち、バッテリーの消耗につながってしまうので注意しましょう。
「タイヤにひび割れがないか」「チェーンに泥汚れがついていないか」など自分の目で確認することも大切です。また不具合が出てから自転車店に持ち込むのではなく、定期点検を行うことで、消耗するパーツを長く使うことができます。
「モトベロ」で電動アシスト自転車を購入された方には無料で定期点検サービスを行なっています(変速ギヤなし6ヶ月ごと、変速ギヤ付き3ヶ月ごと)。他店で買われた方も有料で受け付けていますので、お気軽にご来店ください。
「モトベロ」の定期点検では、各パーツの締め直し、変速・ブレーキの調整、注油、空気圧の確認などを実施(消耗品の交換や修理が発生した部分は同店購入者も有料)
秘訣⑤ 走行する前は適正空気圧まで入れ、走行中の上りに入る手前でギヤ変速することが重要です!
定期的に適正圧まで空気を入れることも重要です。空気圧の低過ぎる状態で走ると、走行性能が落ちるだけでなく、バッテリーの減りも早くなってしまいます。毎回走り出す前に空気を入れる作業は手間だと思いますので、定期的に自転車店で点検してもらいながら空気を入れるのもオススメです。
また変速ギヤが付いている場合は、坂道に入る手前でギヤを軽くしてから上るようにしましょう。重いギヤのままで無理をして上ると、バッテリーの消耗が早くなり、チェーンやモーターへも負担がかかることで寿命が短くなってしまいます。
電動アシスト自転車専門店「モトベロ」
東京・神奈川・愛知・大阪・広島に7店舗を展開する電動アシスト自転車専門店。国内外の電動アシスト自転車・e-BIKE、さらに多くの周辺パーツが店頭に並びます。購入する前に試乗することができ、購入後の定期点検などのアフターケアも充実。ペインティングや特殊加工などのカスタマイズなども受け付け、長く電動アシスト自転車を楽しむサポートをしてくれます!
公式サイト: https://www.motovelo.co.jp/
代官山モトベロ(東京都渋谷区猿楽町16-15代官山T-SITE GARDEN3号棟)
モトベロ二子玉川(東京都世田谷区玉川1-14-1二子玉川ライズS.C.テラスマーケット二子玉川蔦屋家電1F)
モトベロ港北(横浜市都筑区茅ケ崎中央6-1サウスウッド1階)
モトベロ湘南(神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1湘南T-SITE 2号館1F)
モトベロ星が丘(名古屋市千種区星が丘元町14-25星が丘テラス WEST 1F)
モトベロ枚方(大阪府枚方市岡東町12-1-101枚方T-SITE ANNEX Ⅰ 1F)
モトベロ広島(広島県広島市南区松原町3-1-1エディオン蔦屋家電 1F)
※写真は「モトベロ二子玉川」